専攻を変えること、教育の質

専攻を変えること

なかなか大変なのかもしれません…

実際自分も専攻を変えたのだけど、研究分野はほぼ変ってないから、それほど苦労はない
これまで社会工学っていう学際的なことしてきた自分にとって、今の専攻に移って微分方程式とか回路、制御について学ぶのはちょっと大変ではあるが
内容は丸暗記できちゃうレベルだから、乗り切るだけなら全然大したことはないんだけどね
ってか結局意味もよく分からないまま問題の解き方だけ丸暗記して単位を取るということに一体何の意味があるのか…?

研究室に生物系から情報系に移った人がいて、彼らを見ているとそれはそれは大変そうです
プログラムなんて触ったことがなく、専門用語も学部4年間習ったものとはほぼ違う
たった2年間でキャッチアップするのは辛すぎるでしょうなぁ〜

教育の質

中高が昔に比べて内容がとっても薄くなった(かつては文型も数Ⅲ数Cまでやってた)のと同様に、大学においてももっともっと高度なレベルの内容を大量に教えていた
ちょっと前までうちの専攻は、大学院の必修授業が重すぎて、半期は全く研究が進まなかったという問題があった
そのため今は逆に自分の研究に時間をつぎ込んでもらうべく必修授業の内容をとても軽くしているのだという

今の授業も、数年前はいきなり回路方程式から始めてたけど、今は学生のレベルが下がってるとかいう理由で最初に線形代数微分方程式の基礎から始めることにしているのだという

某私立大学は、入学当初から6年間大学に通うことを(強制ではないが)ほぼ義務付けられるのだという
というのも、学生のレベルが下がっているとかいう理由で、入学してから最初の2年は高校生の復習に充てるのだという
そして3年から実際の大学1年でするような内容がスタートし、最終的に修士論文が実際の卒業論文であるような形で卒業に向かうらしい
学生にとっては修士号を与えてもらえるし、大学にとっても6年間大学にいてもらうわけだから両者にとってwin-winであって面白いという人がいたが

正直そんな学卒レベルの人間に修士号を与えて世に送り出すとかどないやねん…
まぁ社会がその大学の教育システムを把握して採用を考えるのであれば不公平ではないんだろうけど、社会がそれを知らないとしたら、その大学以外全てのステークホルダーが不幸になるというものだ

今の教員たちも、自分が受けた教育より遥かにレベルを下げてモノを教えていることに落胆を感じる人も多いのだろう
むしろ心配なのは、20年後今の教えられる側が教える側に立った時だ
人間、苦の状態から楽の状態へはすぐ流れるが、その反対への流れは容易ではない

来年研究室に入ってくる学生が大学からストレートで進学してきた人だとすれば、最初のゆとり世代である
それで教授とどうしよどうしよとか喋ってたのだがw

なるべく年上の方々と一緒に行動して自分の知的レベルを高いところに置いておかないと危険すぎますね…