来週はテスト

うちの専攻は「人工知能」を看板に、機械・物理・生物・情報などなど
様々なバックグラウンドを持つ学生が集まる専攻です

専攻の教育理念として、「どんな分野も基礎的なところは理解している人材の育成」という、学生に広く浅く学ばせようという意図があるようです
まぁ卒業のための単位数とか取得ルールとか見ると、結局一面的にしか秀でない人間になってしまう気もするのですが…
でも良く言えば自分の自由に研究ができる、ということで受け取っておこう

そういうわけで、大学院で学ぶ授業には、既に学部で学んだ内容の講義も多い
そんな講義を聴くのは無駄だ、という学生のために

最初の授業で行われるテストに合格したら授業を免除して単位認定

という制度がある
僕はこの制度は2つの点において良いものだと思う

1点目は、卒業論文という大きな山を乗り越えた後に、再びデスクに向かわせる目標を与えることができる
専攻からは、学部時代に問題集が送付されてきた
卒論を終えたらそりゃ当然遊ぶが、たまの暇な時間は勉強に向かう理由ができる
大学院は問題を解く場所ではなく、何かを創造する場所
そのためのとても基本的な知識を再確認・学習できるのは良いことだ

2点目は、テストに合格するためにみんな一生懸命勉強するし、大学院生活の始まりとして良いスタートを切ることができる
現に僕の研究室でも、僕が主催した勉強会でそれぞれが担当分野の問題の解法を発表し、若干ハードではあるかもしれないが個人的には充実している
できればみんなでご飯とか言って勉強とは関係ない話をして親睦を深められたらとも思うのだが…それはテストが終わってからみんなで飲みに行く機会に回そう


このテストの実施を求める学生は多いのではないか?
以前所属していた大学の教授も、この制度を導入したいと言っていたし

勿論デメリットとして、山をはるなどしてあまり勉強しなくてもテストにパスしてしまった場合、中途半端な(というかほぼ無いに等しい)知識でその分野を習得扱いにしてしまって学生のためにならない
とは言っても、結局自主性を持ってやっていかねばならないのが大学院だ
空いた時間を自分の好きに使えるなら、それはそれで意味がある

是非是非、うちのような多分野横断的な専攻では実施してほしい制度である